TRASHが満杯になった時
TRASH内部が満杯になった時の処理には、いくつかの方法があります。
1.バキューム処理
→吸い出した汚泥は、(1)有機汚泥として業者に引取りを依頼する。
(2)穴を掘って埋める。
2.掻き出し処理
→掻き出した汚泥は、(1)有機汚泥として業者に引取りを依頼する。
(2)穴を掘って埋める。
3.約3年間、蓋をして放置(推奨)
時間をかけて、自然に減容するのを待つ。
(2台設置を推奨…「2台設置の使用例」をご参照下さい)。
まずは、稼働中のTRASHの内部をご覧ください。
日々、生ごみを投入していますので、見えている部分はまだ分解されておらず、生ごみの姿のままです。
少しわかりにくいかもしれませんが、どちらの槽も、まだ半分くらいまでしか生ごみが入っていません。堆積層は投入口より1mほど下になっています。
左右の画像で、TRASHの投入口の形が少し違っています。
右側のものは、14年ほど前に設置したもので、まだ上蓋・投入口部分のデザインが四角形だった頃のものです。
左側が、現在のTRASHの投入口の形です。
14年前に設置したTRASHも、現役で稼働を続けています。
では、この後、TRASHが満杯になり、分解が進んだ後の処理をご覧ください。
1.バキューム処理の場合
投入した生ごみの分解が進み、汚泥となったところで、バキューム処理をしてTRASH内部を空にします。空になったTRASHは、すぐに使用を再開できます。
吸引した汚泥は、
(1)有機汚泥として業者に引取り処理を依頼する
(2)別の場所に穴を掘って埋める
などの方法で処理することになります。
バキューム処理、有機汚泥の引取りには、別途料金支払いが必要になります。
穴を掘って埋める場合、掘った分の残土が発生すること、しっかりと覆土しないと臭いが出ることなどに注意が必要です。
*画像提供:エム・エム・ティ様
2.掻き出し処理の場合
TRASHの上蓋部分を外して、内部の汚泥を掻き出します。空になったTRASHは、すぐに使用を再開できます。
掻き出した汚泥の処理は、1.バキューム処理の場合と同じです。
(1)有機汚泥として業者に引取り処理を依頼する
(2)別の場所に穴を掘って埋める
などの方法をとることになります。
汚泥引取り処理、残土処理などの料金支払いと、臭いの問題などの課題も、1.バキューム処理の場合と同様です。
*画像提供:エム・エム・ティ様
3.約3年間、蓋をして放置する場合 (推奨)
TRASHの蓋をしたまま、約3年間、放置します。
この間、TRASH内外を土中微生物が行き来しながら、主に嫌気性微生物による分解作用によって、生ごみは分解され、減容していきます(上の「画像3」をご覧ください。生ごみが分解されて汚泥となり、減容している途中の様子がわかります)。
微生物が働いてくれますので、ランニングコスト、メンテナンスコストがかかりません。「時間はかかる。お金はかからない」という方法です。
約3年後、TRASH内部では、満杯の量から約90%が減容し、ほとんど空のような状態になります。TRASHは耐久性抜群ですので、再び使用できます。
この場合の様子を模式的に表したのが、「2台設置の使用例」です。ページ左側のメニューからお進みください。