TRASHが満杯になった時

TRASH内部が満杯になった時の処理には、いくつかの方法があります。

 

 1.バキューム処理

    →吸い出した汚泥は、(1)有機汚泥として業者に引取りを依頼する。

              (2)穴を掘って埋める。

 2.掻き出し処理

    →掻き出した汚泥は、(1)有機汚泥として業者に引取りを依頼する。

              (2)穴を掘って埋める。

 3.約3年間、蓋をして放置(推奨)

    時間をかけて、自然に減容するのを待つ。 

    (2台設置を推奨…「2台設置の使用例」をご参照下さい)。

 

 

まずは、稼働中のTRASHの内部をご覧ください。

日々、生ごみを投入していますので、見えている部分はまだ分解されておらず、生ごみの姿のままです。

 

少しわかりにくいかもしれませんが、どちらの槽も、まだ半分くらいまでしか生ごみが入っていません。堆積層は投入口より1mほど下になっています。

画像1(2014年1月22日撮影)
画像1(2014年1月22日撮影)
画像2(2014年1月22日撮影)
画像2(2014年1月22日撮影)

左右の画像で、TRASHの投入口の形が少し違っています。

 

右側のものは、14年ほど前に設置したもので、まだ上蓋・投入口部分のデザインが四角形だった頃のものです。

左側が、現在のTRASHの投入口の形です。

 

14年前に設置したTRASHも、現役で稼働を続けています。

 

では、この後、TRASHが満杯になり、分解が進んだ後の処理をご覧ください。

 

1.バキューム処理の場合

画像3*(2004年5月撮影)
画像3*(2004年5月撮影)
画像4*(2004年5月撮影)
画像4*(2004年5月撮影)

投入した生ごみの分解が進み、汚泥となったところで、バキューム処理をしてTRASH内部を空にします。空になったTRASHは、すぐに使用を再開できます。

 

吸引した汚泥は、

 (1)有機汚泥として業者に引取り処理を依頼する

 (2)別の場所に穴を掘って埋める

などの方法で処理することになります。

 

バキューム処理、有機汚泥の引取りには、別途料金支払いが必要になります。

穴を掘って埋める場合、掘った分の残土が発生すること、しっかりと覆土しないと臭いが出ることなどに注意が必要です。

 

*画像提供:エム・エム・ティ様

 

2.掻き出し処理の場合

画像5*(2004年5月撮影)
画像5*(2004年5月撮影)
画像6*(2004年5月撮影)
画像6*(2004年5月撮影)

TRASHの上蓋部分を外して、内部の汚泥を掻き出します。空になったTRASHは、すぐに使用を再開できます。

 

掻き出した汚泥の処理は、1.バキューム処理の場合と同じです。

 (1)有機汚泥として業者に引取り処理を依頼する

 (2)別の場所に穴を掘って埋める

などの方法をとることになります。

 

汚泥引取り処理、残土処理などの料金支払いと、臭いの問題などの課題も、1.バキューム処理の場合と同様です。

 

*画像提供:エム・エム・ティ様

 

3.約3年間、蓋をして放置する場合 (推奨)

TRASHの蓋をしたまま、約3年間、放置します。

 

この間、TRASH内外を土中微生物が行き来しながら、主に嫌気性微生物による分解作用によって、生ごみは分解され、減容していきます(上の「画像3」をご覧ください。生ごみが分解されて汚泥となり、減容している途中の様子がわかります)。

満杯になったら蓋をして放置。
満杯になったら蓋をして放置。
ゆっくりと分解していきます。
ゆっくりと分解していきます。
 上の「画像5」の状態。
 上の「画像5」の状態。

 

微生物が働いてくれますので、ランニングコスト、メンテナンスコストがかかりません。「時間はかかる。お金はかからない」という方法です。

 

約3年後、TRASH内部では、満杯の量から約90%が減容し、ほとんど空のような状態になります。TRASHは耐久性抜群ですので、再び使用できます。

 

この場合の様子を模式的に表したのが、「2台設置の使用例」です。ページ左側のメニューからお進みください。